水井山の後は,3回ほど短い上りがあるが,それ以外はほぼ下り基調で大原まで下る。
今回は雨上がりでまだ路面が乾いておらず,下りでは気をつかった。特に木の根がつるつると滑り,木の根を踏みながら進むような場所ではペースダウンしないと危険だった。
それでも水井山から45分ほどで大原戸寺に下ることができた(決して速くはない…)。
大原戸寺には志野という名前の手作りドレッシングのお店がある。
そこでは採れたての京野菜や,それらを使ったお弁当,餅なども売られている。
5月といえば賀茂なすのしぎ焼きが美味しい。4月にはなかったけど,いつからいつまで売ってるんやろ?聞けばよかった。
今回はお昼にその賀茂なすのしぎ焼きの入ったお弁当を食べようと思っていた。そのためにわざわざ大原まで行ったんやから。
しぎ焼き弁当を見ると,しぎ焼きが1個とご飯が入っていた。しかし,しぎ焼きのみのパックなら2個入りだった。
そこでしばし悩んでしまった。やっぱりしぎ焼き2個は捨てがたい。かと言って,しぎ焼き2個入りとしぎ焼き弁当はやりすぎやし,しぎ焼き2個入りとたけのこ弁当もやりすぎやし…。
仕方ないので,賀茂なすのしぎ焼き2個入りと豆餅2個にしてみた。
しぎ焼きは甘辛く(むしろ辛い),豆餅は甘いので,ちょっと口の中が混乱してしまったが…。
それにしてもしぎ焼きは美味しかった。思わずビール,と叫びたくなってしまった…。
志野のお店の前でしぎ焼きを食べた後,どうしようと考えたが,鞍馬まで歩いて,できれば夜泣峠を越えて鴨川沿いに走って帰ろう,と決めた。
そこで江文峠に向けて歩きだしたが,その辺りでポツポツと雨が降り出した。まぁ,大したことないからいっか,と思って進んでいると,そのうち徐々にしっかりとした雨になってきた。
江文峠の手前は木々があってましだが,それでもしっかりと雨を感じるぐらい降ってきてしまった。
今回は午後から晴れるという予報やったから,ちゃんとした雨具を持ってきてなかった。反省…。
仕方なく,江文峠にある金比羅山への鳥居の下で雨宿りした。
まぁ,鳥居自体は幅があまりないので,その上の大樹の下で雨宿りしたようなものだが…。
雨雲の様子をネットで見ると(ネットが繋がっててラッキー),1〜2時間のうちには止みそうだった。
しかし,20分もすると体が冷えてきて,徐々にモチベーションが下がってきてしまった。
そうなると,もうさっさと帰りたいと思い出した。そこで家に救援要請をしたが,小一時間待たされるということだった。
仕方なく待っていると,ふとバス停が目に入った。江文峠にはバス停があるんや…。
そこで,時刻表を見ると,平日にはバスがなかった。土日は1日に3,4便だけあるみたい。東向きを見ると,13時前と15時前にあった。
その時の時刻は14時前だったので,待てそうになかった。
しかし,西向きを見ると,5分も待てば13:58のバスが来そうだった。そこで待っているとバスが来た。そのバスが救世主に見えた。
で,ちゃっちゃとバスに乗ってしまった。その頃には雨はあがりつつあったんだけどね。
バスは貴船口行きだった。市原経由だったので,市原までバスに乗った。市原は交差点近くのバスターミナルが停留所だった。
そこから叡山電鉄の市原駅に向かった。市原駅からの便は20分に1本だった。どうやら新型コロナの緊急事態宣言のせいでそうなっているみたいだった。
市原駅でも15分ちょっと待たされたので,なんだかんだで出町柳駅に着いたら午後3時頃になっていた。
そこから歩いて帰って,お風呂で冷えた体を暖めた。
今回は賀茂なすのしぎ焼きを食べるために大原に向かった。しぎ焼きを食べるまではよかったが,その後で雨に降られてモチベーションが下がってしまった。
やはり普段の登山の時と同じように,毎回雨対策をもう少し真面目に持っていくべきだ,と思った。