鵯越駅からしばらく横移動してから,いよいよ菊水山への急登が始まる。今回はここからが大変だった。
いつもなら菊水山の山頂までに2度ほどしか止まらないが,今回は完全に足が止まり,10回以上立ち止まらないと登れなかった。もっと立ち止まったかもしれない。
しかし,まだ半分も終わってないのに,こんなに足が疲れるとは…。これはかなりのトレーニング不足を意味していた…。体は正直だねぇ…。
それでもなんとか菊水山山頂に辿り着いたが,足は棒のようだった。
しかし,そんな状態でも下りになると足が動くから不思議だった。
天王吊橋を越えると今度は鍋蓋山に登るが,ここはもっとしんどかった。
足が上がらないので,10歩進んでは少し休むという感じでなんとか乗り切った。
やはり菊水山から鍋蓋山,摩耶山は六甲全山縦走のポイントやねぇ…。
鍋蓋山から市ヶ原までは全般に下りなので,この区間で足が少しでも戻るのを期待したが,あまりに疲れているために,今回は言うほど回復しなかった。
それでも市ヶ原に着いたのは秋の単独の時より16分遅れ程度ですんだ。市ヶ原で少し休憩してから,前半のハイライトとなる摩耶山に挑んだ。
摩耶山までは稲妻坂や天狗道,ゴロゴロ坂とかなりの登りが続く。
いつもこの区間はへろへろなので,だいたい市ヶ原から摩耶山掬星台まで1時間半程度かかっている。
今回はすでに菊水山と鍋蓋山で足が止まっていたが,一歩進んで1秒足を停めて,を繰り返す感じで,なんとか止まらずにを心がけて登った。
そうして結果的に1時間半で掬星台まで登ることができた。この時点で単独に比べて30分遅れだった。
いつもは摩耶山掬星台まで辿り着ければ宝塚までは行ける,と思うのだが,今回は足の調子を考えるとまだちょっと不安だった。
摩耶山掬星台からは,アゴニー坂で下り,その後神戸市立自然の家の先から三国池下に向かって登る。この登りがいつも以上にしんどかった。
三国池下から車道沿いに丁字ヶ辻に向かう手もあるが,今回は折角だからと神戸市発行の六甲全山縦走路の地図のルートに従って,三国岩のそばまで登ってから丁字ヶ辻に下った。
この時点で単独からの遅れが32分になっていた。そこから頑張って頑張って六甲ガーデンテラスまで歩いた。この時点で単独からの遅れは40分に増えていた。
やはり足に疲れがたまり,いまいちペースがあげれていないのが原因みたいだった。
それでも,折角だからと,その後も車道沿いには行かずに,神戸市発行の地図の登山道ルートに沿って歩き,六甲最高峰にも登っておいた。
六甲最高峰への登りは辛かったが,それでもこれで長い登りは最後,と思うとなんとか登れた(その後の東六甲縦走路区間でもまあまあの登りがあったが…)。
この時点で単独からの遅れが44分となっていたが,この頃になると時間よりも如何に最後まで歩き通すか,を考えていた。
六甲最高峰を過ぎると,後は長い東六甲縦走路区間が始まる。最初に歩いた頃は延々と同じ雰囲気が続く感じがしたが,何度も歩くうちになんとなく構成がわかってきた。
東六甲縦走路に入ってから,まず最初の目標が27番標識がある水無山山頂付近になる。
ここまではぐいぐい下ったかと思うと,少しだけ登りがある,という感じの区間である。東六甲縦走路入口から速い時で11分,今回は15分で歩いた。
次の目標は船坂峠となる。ここまでは急な下りと短い登りが幾つかある。
特に船坂峠への下りの直前に短いが急な登りが2ヶ所あり,長い距離を歩いてきた足にはこたえる。
東六甲縦走路入口から船坂峠まで,早い時で30分,今回は40分で歩いた。
船坂峠から先は急なアップダウンが減り,だらだらと登ったり,だらだらと下る印象になる。
次の目標は大平山になる。
この頃になると,足のだるさは最高潮に達していたが,しんどい下りもほぼ終わり,なんとか頑張ればゴールできるとわかるので,それだけを頼りに頑張って歩いた。
船坂峠から大平山まで50分かけて歩き,その後,大谷乗越を越え,最後の塩尾寺までの区間を黙々と歩いた。
塩尾寺に着いた時には18:35となっていて,周りはかなり薄暗くなっていたので,ヘッドライトを点けて歩いた。
塩尾寺までくると山道区間が終わり,気分的にはゴールしたと感じるが,そこから宝塚の宝来橋南詰までがこれまたしんどかった。
アスファルト舗装なのだが,急な下りが続き,長い距離を歩いた足にはとてもこたえる。
半泣きになりながら40分ほど歩いて,やっと宝塚宝来橋南詰に辿り着いた。
今回は,結果的に13時間半かけて六甲全山を歩いた。
2014年秋の2回めの単独に比べると1時間20分多くかかっている。いくつか要因はあるが,一番はトレーニング不足だと思っている。
秋に再び歩きたいと思っているが,それまでには鍛えなおさなといけないかも…。
頑張りますっ!