高倉台の先の栂尾山,横尾山,須磨アルプス,東山の区間は,それまでに比べると急なアップダウンや岩場があったりして,多少歩きにくくなっている。
そのため,ヘッドライトで歩くには気を遣う。
特に,須磨アルプスでは足元にも注意しないといけないが,暗いためルートミスもしやすいので気を遣う場所だった。
それもあり,全般にかなりゆっくりと歩かないといけなかった。
東山の後は横尾の住宅地に下りるが,そこでも話し声が大きくならないように気をつけた。
妙法寺小学校前では,一度ルートを離れてコンビニ寄っておいた。
その先は丸山の市街地を含めていい所にコンビニがないため,ここで食料を買っておかないと買いそびれるに違いない,というのが理由だった。
コンビニでは朝飯や昼飯に相当する食料や飲料を買って先に進んだ。
コンビニのお兄さんには,今からどこまで行くんですか?と驚いたように尋ねられたので,今から宝塚まで行くんですよ~,と答えておいた。
妙法寺の先で高取山に登るが,その登り口で動物が動く音が聞こえた。
どうやらこちらに驚いて逃げ出したみたいなのだが,音の感じから猪みたいだった。
夜中は都会でも野生動物がいるんだねぇ。
鵯越駅に着いたのは出発して4時間半経った午前6時すぎだった。
妙法寺小学校前から高取山,丸山の市街地は結構順調に歩けたと思うが,思ったよりも時間がかかってしまった。
暗いうちに鵯越駅に着けると予想していたが,鵯越駅に着く頃には完全に夜が明けてしまっていた。
みんなと歩いた時には,だいたい3時間半程度で着けるが,今回はそれを1時間以上上回ってしまった。
やはり暗い中でペースを落としていたのと,コンビニに寄っていたので時間がかかったみたい。
鵯越駅の次は菊水山なのだが,菊水山はやはりしんどかった。
前日の雨の後で急に気温が下がったのだが,菊水山の登りでは汗が吹き出してきた。
それだけ登りが急峻ということみたい。
菊水山の登りは急峻なので,眺めはとてもいい。
今回は特に空気が澄んでいたので,淡路島から紀伊水道までいつも以上によく見えた。
菊水山から鍋蓋山,市ヶ原,そして摩耶山掬星台までも順調に歩いたつもりだった。
それでも掬星台に着いたのは出発から9時間以上経ってからだった。
なんでこんなに時間がかかるのかなぁ?
掬星台に着いた時にはかなりヘロヘロになるぐらい頑張ったのに…。
掬星台に着いた時刻は11時前だったが,夜中に出発したはずやのに,すごく遅れてる~,と思った。
いつものことだが,掬星台から先も長かったなぁ。
特に三国池下へ向かっての登りはしんどかった。
あの区間は掬星台までで疲れた足にはこたえる。
新神戸から登った時にはそこまでしんどくないのに…。
三国池下からは車道沿いの歩道を歩いた。
神戸市発行の六甲全山縦走路の地図では,ルートは三国池下から,三国池そばを通り,三国岩の近くまで行くが,今回は宝塚に行くことが目的だったので楽な方を選んでおいた。
また,丁字ヶ辻の先にある藤原商店で,トマトなどを食べで少し休憩した。
塩をたっぷりかけたトマトは美味しかったなぁ。
その先はもくもくと歩いた記憶しかない…。
歩いている時は寒くなかったが,休憩すると寒く感じた。
そのせいで,六甲ガーデンテラスで楽しみにしていたソフトクリームは食べれずじまいだった。
ガーデンテラスの先(より正確には旧極楽茶屋跡の先)でも,登山道を行かずに車道沿いでラクしておいた。
それでも六甲山最高峰には寄ろうと思い,長い階段を登って最高峰に行っておいた。
六甲山最高峰から少し東に行くと東六甲縦走路への分岐がある。
その先は塩尾寺まで登山道が続くが,この区間はいつ歩いても寂しい感じがする。
今回は早めの時間だったが,それでもなんとなくうら寂しい感じがした。あの区間はあまり好きになれないなぁ。
単調だからか,あの区間はいつ歩いても距離以上に長く感じる。
そんなことをぼやきながら歩いて,なんとか出発から15時間半ほどで塩尾寺に着くことができた。
そして,最後のアスファルトの道をだらだら下って,16時間ちょっとで宝塚の宝来橋南詰に着いた。
宝来橋南詰では,とりあえずナチュールスパ宝塚で汗を流し,近くの居酒屋で完走祝いと称して,晩御飯を食べた。
メニューは,肉屋や魚介類など疲労した筋肉のためにと思ってタンパク質中心に食べた。
ビールも生ジョッキ2杯飲んだが,それだけですごく酔ってしまい,帰りの電車では爆睡してしまった。
家に帰ったら,あまりの眠さに何もできずに寝てしまった。
やっぱり夜中に出発はきついねぇ。
今回は夜中に出発して六甲全山縦走に挑戦してみた。
夜中なので意外と歩きにくいし,いつもより疲れるのか,おもったよりも時間がかかってしまった。
この秋には六甲全山縦走大会があるのに,なんか不安が残る六甲全山縦走となった。
大会までに鍛えとかないとあかんなぁ…。
コースは,鵯越駅から天王吊橋までの区間で,猪が掘り返した跡が多数目についた。
また,東六甲縦走路の入口付近の笹薮の笹が大きくなっていて,多少登山道が見にくい場所があった。
他にも2014年に崖が崩れた東六甲縦走路の船坂峠手前のピークの所に木が倒れてきていて,少しだけかがまないと通れなかった。
いつものように歩きにくい箇所はあったが,上記以外は特に問題は感じなかった。