仕方ないのでその先は先頭を交代して先に進んだ。
六甲山系は基本的に花崗岩で普段はザラザラしているため滑りやすいが,前夜までの雨の影響はいうほどなかった。
むしろ砂が湿っていい感じだった。しかし,湿度が高く蒸し暑くて汗だくになってしまったし,岩やら登山道の階段の土留の木の棒などがツルツル滑って危険だった。
須磨アルプスを歩いている時に岩が滑りやすかったのは怖かったなぁ…。
そのためか友人は何度か滑って尻もちをついてしまった。
彼は10日ほど前にトレッドミルでコケて肩をぶつけてしまったらしく,コケた衝撃で肩や首が痛くなってしまったみたいだった。
横尾団地に出たのは8時半ごろだった。ペースとしては少し遅め,と感じた。
どうも友人は視力の関係で下りで足の置き場が見えにくいらしく,下りのペースがあげられないらしい。
その時点で,後半は下りが多いし暗くなるから,完走にかかる時間は13時間以上かなぁ?と思い始めた。
妙法寺小学校横の交差点から高取山の登り口までは住宅地内をショートカットした。
高取山の上りは小股でペースを守って登ったら,私はいい感じで登れた。しかし友人はすでにかなり疲れが来ている感じでちょっとしんどうそうに見えた。
そして8:47に荒熊神社前に辿り着いた。ここまでで2時間半であり,そんなに悪いペースとは思わなかったが,後半にペースをあげられないと時間がかかりそう,と思った。
高取山では安井茶屋横の公園にあるトイレに寄っておいた。
そこから鵯越駅までは順調に歩けたように思う。
それでも,鵯越駅までで3時間22分かかっていた。
そこからもコツコツと歩き,神鉄をくぐり,神鉄を越えて菊水山の急登区間の下に辿り着いたのは10時過ぎだった。
急登区間はいつもゆっくりでいいからできるだけ止まらないように,と思って登ってる。
今回,私は途中で止まらずに登ることができた。となると,調子はまずまずいい,と思えた。
しかし,友人はその上りで完全にへばってしまった。
山頂についてからもしばし休憩しないといけない感じだった。
そこから天王吊橋まで下るが,その区間でも友人のペースが上がらなかった。やはり下りは歩きにくいみたいだった。
そして鍋蓋山の上りに入ったが,そこで友人が途中で何度も止まるようになった。
菊水山の上りで足を使い切ったみたい。それが鍋蓋山の上りで結果として現れたみたい。
途中でへたり込んでしまうし…。さらに,登っていると足が攣ってしまったらしい。
それも太ももやふくらはぎの筋肉が順に攣っていったらしい。足が全部つった,と言ってた。
そこで芍薬甘草湯をあげたり,ペースを落としたりしてみたけど,鍋蓋山山頂で完全にヘタってしまったので,今回は大龍寺か市ヶ原で下山することにした。
友人は数年前に新神戸から宝塚まで歩いたことがあるらしい。そのために市ヶ原まで行くと二分割縦走になるから,と言ってたけど,大龍寺から市ヶ原まではアスファルト道やし下りやからなくてもいいと言い聞かせて諏訪山に下ることにした。
そのルートなら途中再度山荘に寄ってスペアリブを食べて,阪急花隈駅近くのお風呂屋さんで汗を流せる,と思ったから。
結局大龍寺の駐車場から大師道を下って諏訪山へ向かった。
順調に歩いて再度山荘に行ったけど,予約でいっぱいです,と言われてしまった。
仕方ないので,そのまま下山して花隈のつかさ湯という銭湯に行った。
つかさ湯は土日は12時からやけど,それ以外(木曜日は定休日)は14時からだった。
我々は13:40頃につかさ湯前に着いたけど,それ以上移動するのも面倒だったので,銭湯の前でネットの住人となって暇をつぶしておいた。
つかさ湯で汗を流した後で,元町商店街の焼き鳥屋に行き,ビールと焼き鳥で反省会をした。
お風呂の後のビールは美味しかったなぁ…。
その後,半縦走練習組が市ヶ原から新神戸に向かってると知って,お二人を接待するために三宮に移動した。
思ったよりも待たされたけど,2人は無事に半縦走を歩ききり,合流してスペインバルで反省会をして,お開きになった。
今回は,友人の六甲全山縦走初チャレンジだったが,練習不足か,はたまた事前のトレッドミルでの転倒の影響か,六甲全山縦走はならなかった。
次回は春頃に行こうと言っているので,その時に再挑戦してもらいましょう!