今回は昨年と同様に中半(菊水山→摩耶山 掬星台)でのスイーパーを仰せつかった。
その区間のスイーパーは過去3回行った経験があったが,今回も結構ハードだった。
雨に見舞われた2022年とは違って,単に荷物が重めだった,というのが一番の原因なのだが…(自己責任,ってやつやね)。
ただ,全体的に制限時間が短くなっているので,その分多少ペースが速くてしんどかったのも一因としてあると思う(思いたい…)。
我々の担当区間で 10分設定時間が短くしてあった。具体的には「天王吊橋から鍋蓋山の銀色の鉄塔まで」で5分短縮,稲妻坂の上の「学校林道分岐から天狗道反射板(行者尾根との合流点)」までで5分の短縮,だった。
全山縦走全体としては 40分短くなったという話だった。
今回の業務は 12:25 に菊水山を出て,15:45 に摩耶山 掬星台に着くように歩くものだった(昨年は 12:30 に出て 16:00 に摩耶山)。
その前に,今年も朝一番に須磨アルプス手前の鎖場で,コースの振り分けをしておいた。
場所は前半区間(須磨浦公園→菊水山)の横尾山の先,須磨アルプスの急な下り区間の手前にある鎖場であり,下りが不得意な人がひっかかって渋滞を引き起こすため,右側の迂回路 (?) へ誘導した。
多くの参加者はその迂回路の存在を知らないみたいであり,鎖場(岩場)の手前で「右からもいけますよ~」と叫び続けた。
その先の須磨アルプスの急勾配の下りで渋滞するから大差ないという話もないこともないが…。
また,後で前半の赤鬼さんに伺うと,須磨アルプスの核心部を過ぎた後で東山に向かう途中に岩場をよじ登るようなところがあるが,そこでも渋滞をしていたらしい。
そこは左右両側から登れるがそれを知らない人が多く渋滞していた,とのことだった。難しいねぇ…。
朝早い JR で神戸駅から三ノ宮駅に向かい,阪急の神戸三宮駅にあるコインロッカーに帰り用の着替え等を預けておいた。
1日400円取られたけど,スマホの電子マネー決済(今回使ったのは交通系のICOCA)が使えるコインロッカーがあり,小銭もいらないし,鍵も持って歩かなくていいのでちょっとだけお得だった。
そこから神戸市営地下鉄の始発で妙法寺駅に向かった。妙法寺駅に着いたのは午前 5:44 だった。トイレに寄ってから横尾山にむかった。
横尾山へは啓明学院高校のテニスコートの横ぐらいから登る。短いがまあまあの斜度のルートであり,意外と疲れて須磨アルプス手前の鎖場に着いたのは午前 6:34 ぐらいだった。
そこから振り分けをしはじめ,午前8時半前には全山縦走の部の青鬼(スイーパー)が通過した。
全山縦走だけならそこで終わりだが,今回は半縦走の部もあったので,もう少しその場にとどまっておいた。
8:45ぐらいから半縦走の人が来始め,時間とともにどんどん増えていった。最終の参加者の通過時間はわからないが,私は本来の中半での業務のために 9:50 頃にその場を離れ,地下鉄妙法寺駅から電車に乗って鈴蘭台駅経由で菊水山に向かった。
鈴蘭台の駅に着いたのは 11:06 だった。湊川公園駅で神戸市営地下鉄から神戸電鉄に乗り換えるのだが,1本前の電車に乗れるか,と思ったら全然間に合わなかった。時刻表やと2分の余裕があるはずやのに…。
仕方ないので湊川公園駅そばのコンビニでコーヒーとサンドイッチを買って電車で食べておき,電車を下りてからはトイレの後ですぐに菊水山にむかった。
ルートは沢沿いのルートで上り,終盤はアンテナメンテナンス用のアスファルト道をのぼった。
そして,なんとか業務30分前に菊水山山頂に着いた。
菊水山山頂に着いてからは,すぐに出発の準備を始めた。
今回は消防局のボランティアチームの人たちが参加してくださったので,スイーパーは6人だった。
いつもならボランティア2人と神戸市関係者が一人の合計3人なので結構忙しいが,今回は倍の6人だったので,その点では余裕があった。
ただ,個人的には青鬼だからと青色にこだわって青いザックにしたため 60L の巨大なザックしかなくて,荷物を減らしても重かった。
そのせいか,菊水山山頂に着いた時点ですでに思ったよりも疲れていたし,摩耶山までも遠く感じてしまった…。
また鬼のお面と虎柄パンツを持って行っておいたが,赤鬼さんも青鬼さんも誰も虎柄パンツを履いてくれなかったので,仕方なく自分で履いておいた。
12:15 に赤鬼さんがスタートすると我々もいよいよ出発体制にはいる。
6人で集まって軽く打ち合わせをしてから,出発となった。
天王吊橋までは昨年ほどは参加者に出会わなかった気がする。まぁ,去年はめちゃ雨でリタイア者も多かったからなぁ…。
天王吊橋を渡った先でも数名の方がリタイアされたが,それでも「少ないなぁ」と感じてしまった。感覚が麻痺してるのか???
天王吊橋を出たのは予定時刻の3分遅れだった。去年はここで15分遅れやったから,それに比べたらめちゃ予定通り,という感じだった。
しかし,天王吊橋から鍋蓋山への上りでトレラン風のスタイルの女性が遅れていた。足取りを見るとまだいけそうなのでとりあえず応援して前に進むように促してみた。
が,女性はなかなかペースが上がらず,他の青鬼さんたちから離されてしまった。それでも鍋蓋山の山頂には定刻前に到着した。予定時刻は5分短くなったのに…。
きっと,これまでのこの区間の時間配分に余裕がありすぎたんだと思う。
これまでは,途中のチェックポイントを通過するのに時間がかかったので,参加者が集まる時間帯が今回よりも遅めで,天王吊橋から鍋蓋山の区間で青鬼や赤鬼が渋滞に巻き込まれていたのかもしれない。
そのため渋滞の時間を考慮して余裕の時間設定になっていたのかもしれない。
それがチェックポイントが IC タグで早く通過できるようになったので,渋滞の起こる時刻が前倒しになったのかも,と感じた。となると赤鬼,青鬼の時間配分は余ることになるからね。
鍋蓋山の先ではトレラン風の女性はラクになったのか多少ペースが上がり,若干時間に余裕が出てきた。それでも赤鬼には追いつかなかったんやけどね。
そこで大龍寺の駐車場やら市ヶ原でリタイアするように遠巻きに勧めてみたが,意地になって摩耶山まで行く,という感じだった。
結局その女性は稲妻坂の登りで遅れはじめ,我々が業務後に摩耶山から市ヶ原に下っている時にゴロゴロ坂を登り始めた感じだった。
もっと早く諦めておけば市ヶ原でビール飲んでから下山とか,ハーブ園でビール飲んでゴンドラで下山とかできたのにねぇ…。
青鬼の業務として,途中の定点でリタイアした参加者のゼッケンや,そこでのボランティアの人たちの使っていたボランティア用の備品の回収をしないといけない。
基本的に青鬼の通過をもって定点のボランティアの業務終了となるので…。
備品は主に名札とか腕章なのだが,大龍寺の山門のところでは再度ドライブウェイを横断するので,その補助のための警棒?を受け取らないといけない。
しかし,今回はまだ半縦走の人たちがいるので,備品の回収はなく,その点もラクだった。
ただ,黄色い虎パンツは目立つので,複数の方々に写真を撮らせてほしい,と頼まれてしまった。そのために遅れてしまったかもしれない…。
市ヶ原ではトイレに寄り,水分の補給をし,櫻茶屋に挨拶をしてから出発した。
市ヶ原から摩耶山まででは複数の方に追いつき,ほぼ全員の方がその場でリタイアされた。
リタイアされた方々は,市ヶ原に近ければ引き返しての下山と,摩耶山が近ければ上まで登ってからロープウェー+ケーブルカーでの下山を勧めておいた。
市ヶ原から摩耶山までは,市ヶ原から世継山分岐,稲妻坂,天狗道の急登区間,ゴロゴロ坂と登りが続く。
その間にほぼ平坦な区間や少し下る区間がある長丁場であり,須磨浦公園から歩いてきた参加者にはかなり厳しい区間である。
そのためリタイアになってしまう参加者も多いが,今年は思ったよりは少ない印象があった。気のせいかもしれないけどね。
そして,なんだかんだで定刻から2分遅れの 15:47 に無事に摩耶山掬星台に到着した。
掬星台では,大会のテントで途中で預かってきた名札や腕章,我々自身の名札や腕章などの備品類と,リタイヤした参加者のゼッケンを係の人に渡して業務終了となった。
しかし,業務終了後1時間もすると暗くなるので,昨年から念のために市ヶ原経由で下って全山縦走路に参加者が残っていないかを見ることにしている。
そのために一枚シャツを重ね着してから下山を開始した。今回は下りの途中に問題がありそうな方はおられなく,掬星台から1時間ほどかけて市ヶ原に下山した。
市ヶ原に着いたのはほぼ午後5時だった。そのため市ヶ原まではヘッドライトは使わずに歩けた。
市ヶ原では,完全に業務終了ということにして,櫻茶屋さんでビール+おでんを楽しんだ。
おでんは全部のネタが残っていたので,4種類ほど頼んでビールと一緒に堪能した。
その後,半縦走の青鬼さんたちが来るまでうだうだし,半縦走の青鬼さんたちと一緒に新神戸の半縦走ゴールに向かった。
途中,定点ボランティアの方が少しふらつきながら下山されていたので,消防のボランティアの方々が水分補給などをなさっておられた。
我々は先に下山したが,きっと問題なく下山されたと思う。
そして,午後6時半ごろ,無事に新神戸駅まで下山した。
今回は前年よりはましだったが,多少小雨に降られ,肌寒い中での全山縦走大会だった。
ガンガン歩いている参加者にはむしろ暑すぎずよかったかもしれない。
序盤では東山の下りで2名ほど怪我をされたときいた。大事ないことを祈るばかりである。
また完走できなかった参加者の方々には来年以降に達成できるように期待したい。